【アミロイドとタンパク質】分子進化法によるメタアグリゲートの網羅的探索と検証

村上 一馬

所属:京都大学・農学研究科・准教授

研究分担者

水口 賢司

所属:大阪大学
蛋白質研究所
計算生物学研究室
教授

坂下 泰浩

所属:金沢大学附属病院
脳神経内科
助教

新しいメタアグリゲートの発見を、A03班は目指します。メタアグリゲートの網羅的探索では、RNA結合タンパク質(RBP)を鍵分子とします。生理的条件下では、RBPは細胞質でRNAに結合することでタンパク質への翻訳調節を担いますが、何かを契機として凝集性を獲得すると神経変性を引き起こすのではないかと仮説を立てました。本研究では、RBPとの関連が指摘されている筋萎縮性側索硬化症(ALS)のに着目して、生体内分子進化実験によってALS病因メタアグリゲートを網羅的に探索します。これまでに私たちは分子進化実験によって各種アミロイドに対する核酸アプタマーを開発してきたので、このノウハウを活用します。新しいメタアグリゲートの神経細胞毒性や形成機構を原子レベルで明らかにすることで、RBPを起点にした核酸生物化学に変革を起こします。

  • 研究協力者 長尾 知生子
          大阪大学蛋白質研究所計算生物学研究室 助教